2017年02月27日

教育、子育てについて

ずっと前から思っていること、感じていることがあって、答えではありませんが色々考えてみました。

持っている力を自分の力で発揮できないもったいない選手や、
ボーッとしてたり、集中力がよく切れたり、危機察知能力(危ないことがなんなのか気付いていない。または危ないところがあるのに全く別のところを守っている。)が薄い選手がいて、どうしたら良くなるんだろうとずっと考えていました。


(※指導者としてクラブで出来ることは別に考えておりますので、下記は各ご家庭で考えてもらうことだと捉えてください。)


試合中に持っている力を自分の力で発揮できなかったり、ボーッとしてたり、集中力がよく切れたり、危機察知能力(危ないことがなんなのか気付いていない。または危ないところがあるのに全く別のところを守っている。)が薄い選手っていうのは、子どもに、冷や汗をかかせるような経験、潜在能力を引き出すような経験が少ないのではないかと思います。


例えば一つの例で言えばスパルタです。スパルタが全て良いとは言いませんが、部分的に厳しくすることはとても必要なことだと思います。優秀な選手の多くは愛情と共に、部分的に親からとても厳しい教育を受けています。スパルタによって子どもが本能的に、潜在的に、危機察知する瞬間でもあると思います。
スパルタをやらなかったとしても、他に子どもの潜在能力を引き出す教育・接し方はあると思います。

例えば親子で一緒に歩く時を想像してみてください。
皆さんは、子どものゆっくりゆっくりなのんびりなペースに合わせますか?
それとも、子どもの持っている力を引き出すために、子どもが歩けるギリギリの速いペースで歩きますか?
それによって、子どもの「潜在能力を引き出す」ことや、「自分の持っている全力を自分から出せる」ようになることに繋がってくると思います。

逆に子どものペースで歩き、のんびりのんびりゆっくり歩くことは、子どもの「潜在能力を引き出せず」、子どもが「持っている力を自分から発揮できない」ことや、「成長を遅らせる」ことに繋がってくると思います。


現在のチームを見ても、今まで関わってきた1000人弱の子供達とそのご家庭を見ても、ほとんどがこういった日常からの子どもの潜在能力を引き出す教育を意識して行なっているか、そうでないか、によって大きく子どもの実力の発揮の仕方が変わってくることは確信しています。


上記は、一つの例に過ぎませんが、例えば、子どもが「冷や汗」をかいて「潜在能力」(持っている全ての力)(もしくは成長するタイミング)を引き出す環境というのは他にもたくさんあると思います。


例えば、
・混雑の人混みの中で手を離す。
子どもが必死になって潜在能力を発揮して一生懸命ついていこうとすると思います。

・迷子。
迷子になって泣いている時間や、どうしようか?どうしようか!?と真剣に考えている時間というのは、子どもが冷や汗をかきながらも潜在能力を発揮して、どうにか解決しようと頭をフル回転させたり、全身のフルパワーを使ってめちゃくちゃ力強く、わんわんと泣くと思います。
子どもが死に物狂いで必死になって解決しようとする、成長するタイミングだと思います。


※※ただこれには絶対に必要な条件があります。
それは「愛が子どもに伝わっている」か、ということです。
上記のことを、子どもに愛が伝わっていない状況でやると、子どもは真っ直ぐに育って行かないと思います。
迷子にするにしても、前提条件として「よそ見してはしてはダメよ!!しっかりついてくるのよ!!」と、必ず子どもに熱心に伝えた上で、子どもがよそ見をしている時に迷子にしてあげる。とか、、

「お母さんは手荷物がいっぱいで手を繋いであげられないけど、しっかりついてくるのよ!!」と言って人混みの中で手を繋がずについて来させる。
等々。。。



上記のことは5年前にスペインに行き、先日イギリスに行った時から感じていることです。


スペインでは、2歳くらいのよちよち歩きの子が、手を叩くお母さんに向かって一生懸命歩いている最中に、転んで石畳に顔をぶつけました。
それなのにお母さんはどうしたかと言うと、、
そんな光景を微笑ましそうにニコニコ微笑みながら、手を叩き続けていました。

そしたら、赤ちゃんはどうしたかと言うと、、、
転んで一瞬泣いたものの、ニコニコ嬉しそうに微笑むお母さんの顔を見て、直ぐに笑顔を取り戻して、もう一度立ち上がって歩いて行きました。

そしてお母さんのところに来た時に、お母さんはめちゃくちゃ褒めてあげて何回もキスしてあげていました。

あぁ〜〜、これだなぁ〜と、、、日本との違いはこういうところから出てるんだなぁと思いました。


日本ではほとんどの多くが間違いなく、
転んだ瞬間に親が真っ青な顔をして手を差し伸べてしまうと思います。
そして、子どもに頑張らせることすらさせる前に、
子どもが自分の力で立ち上がる機会すら与える前に、
「痛かったねぇ、、大丈夫、大丈夫、、」
なでなで、なでなで、、、
だと思います。


これでは、
「潜在能力を引き出す」どころか、
「自立」するどころか、
「自分の力を自分で出すことのできない『甘えん坊』」
になっていくと思います。

よく次男や三男が長男に比べ少し逞しかったりするのは、段々とこういう部分に手を掛けなくなっていくからだと思います。

ですので、一人っ子に対しても、長男に対しても、次男、三男に対しても、潜在能力を引き出す接し方を意識して取り組んであげるべきだと思います。




先日のイギリスで感じたことは、小松さんと一緒に街を歩いてると、小松さんと僕は一緒にランニングしたり、歩いて遠くまで行ったりしていて、とても歩くのが速い方で、この日も意識して早歩きをしていました。
それなのに、前にいる小学4-6年生くらいの男の子と、中学生の女の子と両親の4人家族にいつまで経っても距離が縮まらないことに気づきました。
「相当早く歩いてますね、、小学生の男の子と、中学生の女の子がいるのに、距離が縮まらないなんて、、」
そんな会話から、、たくさんの例や仮説を聞きながら、、
外国では、赤ちゃんの時から寝室が別で、その結果自立を促しやすいんじゃないか?それなのに愛情は恐らく日本より伝わっているだろう。みたいな話や、色んな話を教育学部の准教授と分析をしながら話しました。

結果、僕が感じたのは、小さい時から子どもに合わせるのではなく、子どもを鍛えるために、子どもの潜在能力を発揮するためにも、子どものギリギリの力を引き出そうとしてあげる教育、接し方が違うのだと思いました。
そして、その結果スポーツの中でも違いが生まれてきているのだと感じました。

恐らく子どもは最初はいっぱいいっぱいだと思います。
遅れてしまう、置いてかれてしまう、、と心配しながら冷や汗もかくだろうし、汗もびっしょりかくと思います。
だけど、そんなギリギリの時に子どもは成長していくのだと思います。

子どもの潜在能力を引き出せる時ってそういときなんだと思います。


『ヤバイ!!!!(冷汗)』
って、本気で子どもが感じてる時に、、
頭をフル回転させて、
全身の力を最大限フルに使って、
持っている本当の力を全て発揮してくるんだと思います。


そういう日常の積み重ねが、
自立したり、
持っている力を全て自分の力で出せたり、
自信を持っていたり、
困ったことを自分の力で解決できたりすることに繋がってくると思います。


みなさんのお子さんにはそういう経験をたくさんさせてあげていますか??


力はあるのに、
『自分の持っている力を自分で発揮できない選手』
『困った時に自分の力で解決できない選手』
『危険なことが分かっていない選手』
が、当クラブにはまだまだいます。


今、最も重要視している課題です。



これに関しては、クラブで出来ることもありますが、日常から各ご家庭で意識して取り組んでいただくしかございません。


もちろん、クラブが、僕達指導者がどうにかしてあげられることもあると思いますので、日々模索しています。


ですが、各ご家庭でももっともっと本気になっていただかないと、子どもの本当の成長は見込めません。
『クラブに預けとけばなんとかなる』という考えではなんとかなりません!!!!
そういった印象を持つご家庭もとても多いです。

クラブで関われる時間は僅かな時間で、みんなが同じ練習をしていて、その中でも成長の差が大きく出ています。
クラブ内で成長の差が出ていますが、他の選手に差をつけている選手は、何が違うのか??親ももっともっと本気になって考えるべきだと思います。
子どもとクラブに任せて放ったらかしでも良いのかも知れません。
けど、今成長してほしい、試合で活躍して良い経験を積んでほしい、と願うなら、子どもとクラブに任せっきりよりも、親も良く考えて本気になって力強くサポートしていくことが必要だと思います。

そして、当クラブ内でもそういう親子が、試合で力を発揮できていることにもっと目を向けるべきだと思います。
活躍しているなりの理由が必ずあります。

3年生で新しく入ってきて、4年生の試合に出てもとても活躍しているA君のお父さんに聞くと、2年生の時から体幹トレーニングを毎日1種類からさせ始めて、今ではお父さんがやらせなくても毎日8種類の体幹トレーニングを欠かさず行っているようです。
また、食事にも相当意識をされていて、小さいころから意識して取り組んできた食事の成果が3年生の現時点で既に大きな成果として出ていると言えます。



自分のお子さんが本当に潜在能力を、「自分の力で発揮できているか?」よく見てみてください。
力を出せていないと感じるのであれば、ご家庭でももっともっと本気になって取り組んでいただくことが、子どもの本当の成長を促します。


クラブでも僕達指導者も、模索していきます。
保護者-選手-クラブ(指導者)が、三位一体となって、本当に力強い子どもの育成をしていくことが必須です。


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この記事へのコメント
答えは簡単じゃないでしょうか?

今の親は先回りをして失敗をさせないようにしている方が多いだけです
潜在能力がどうとかよりも、失敗から学ぶ経験が昔に比べ極端に少ないんです
公園を見ていてもよくわかります
失敗する事が少ないから解決方法、次どうしよう、予測するといった思考能力が鍛えられないんだと思います
サッカーにしても、日常生活にしても失敗はいけないものじゃない
そのままにしておく事がいけないだけ
手をかけすぎて人間としての能力が育っていないんだと思います
普段から考える事が当たり前になればコートの中でも自然と考えます
勘の部分は生まれ持った感覚的な差もありますが、とにかく頭を使う事が少ないんだと思います
サッカーを習い事だと思っている方も多いと思います
サッカーは学ぶ事も沢山ありますが習う物じゃ無いと思いませんか?
Posted by 近場の人間 at 2017年02月16日 13:40
どこに視点を向けるかによってですが、仰る通りだと思うところもあります。
僕は、今の課題として、困った時に自分の力で解決しようとする「考える力」だけではなく、「自分の持っている全ての全力を自分から発揮できない」ことや、「危機察知能力」なども課題と捉えています。

「考える力」については、おっしゃる通りだと思っております。

更に、「自分の実力を誰に言われなくても自分から発揮する」ことや、
「危機察知」に関しても、子どもへの教育や接し方によって養っていくことができるのではないかと考えています。

また、同年代でも自分の意思や考えを持ち、はっきりと主張できる外国の子ども達と、その文化から学ぶことも、日本の文化を大切にする考えと同様に大切なことだと考えています。
Posted by ノザワナFCノザワナFC at 2017年02月16日 14:51
お返事ありがとうございます
実際に自分も海外の子と日本の子を混ぜてサッカーをした時は、主張に対して違いを感じましたね、どっちが良いとか悪いでは無くお互い良い部分があったと感じています

自分の実力を発揮できる教育というのは簡単な事では無く難しい事だと感じますが、全力を出すためには本当に困る事が大事と思っています

危機察知に関しても、身をもって知らなければ、いつまでも養われない部分と感じます。
そのためにもやっぱり先回りしない、色々な事を制限しない事なんじゃないかと思っています


ご家庭でもっともっと本気になって取り組めと言われてもどう本気になれば良いか?どう取り組めば良いか?わからないご家庭の方が多いと思います
突然のコメントで失礼な事も書いてしまい申し訳ありません
Posted by 近場の人間 at 2017年02月16日 15:42
コメントありがとうございます。
良い議論ができて、新しい解決方法が出てくれば最高だと思います。

「本当に困ること」「先回りしないこと」「色々な事を制限しない事」とても大切ですよね。
意識してそんな環境を創っていきたいと思います。


ご家庭もっともっと本気になって取り組んで頂きたいことというのは、上記にもある「本当に困ること」「先回りしないこと」「色々な事を制限しない事」や、本文中にもある「潜在能力を引き出すことを意識した接し方」や、子どもが冷や汗をかいて、本当に「ヤバイ!!」と感じ、身体と頭をフル活用させるような接し方に取り組んでほしいと思います。

ご意見頂き誠にありがとうございます。
Posted by ノザワナFCノザワナFC at 2017年02月16日 16:01
お返事ありがとうございます。

ゲームは子供達にとっての社会だと私は思っています。
全て自分で解決しなくてはいけない、言われてからでは遅い、危機察知からのリスク管理、情報収集、社会で必要な事と同じ事が沢山あります。
社会に飛び込むのだから子供達にとっては家庭環境、日常生活の影響は大きいと思います。
その社会の中で全力を発揮する子達が一人でも増える環境になって行けば良いですね。
また対戦する事があるかと存じますがその際はお声をかけさせて頂きます。
ありがとうございます。
Posted by 近場の人間 at 2017年02月16日 16:59
とても貴重なご意見をどうもありがとうございます。

ゲームは子供達にとっての社会
その通りですね。
だからこそ力強く、逞しく成長できる環境をサポートし過ぎずにサポートしてあげたいですね。
また対戦することがあるかもしれないんですね。
とても楽しみにしております。
是非、お声掛け下さい。
よろしくお願いします。
Posted by ノザワナFCノザワナFC at 2017年02月16日 17:13
興味深いお話ですね!話は少し違うかもしれませんが、子供には『自分のどこがダメだったのか反省して次には修正しようとしなければうまくならないよ!』と言ってるのですが中々本人の意識がついてこないなと感じております。結局は本人次第なんですよね当たり前ですが・・・

海外では子供の自主性を重んじる為、試合中は口出さないと聞いたことがありますが、試合中は言わないにしても試合後にはどうしてもがみがみ言ってしまうんですよね。良くないと思いつつも・・・

よく、チームによっては試合中ガンガン子供達にはプレーごとにダメだしをするチームがあるかと思いますが、そうなると委縮してしまったり、子供達は自分で考えることをせず言われたままの事しかできなくなってしまうのだろーなと思いながらもそういった指導法に常に疑問を持って見守っています。

そう言いながらも中学生の息子と小学生の息子には試合後ダメな点と良かった点そしてダメな点の修正点をだいぶ厳しく伝えるのが習慣になっています。

中学生の息子に今では感謝されますが小学生の頃修正点を怒鳴り散らして上に息子の試合中のトラップがどうしても納得できず居残りで至近距離から100本以上キックしてトラップの練習をしたことが思い出されます。
『日本人のダメな点トラップが超下手、フィニッシュの意識そして精度だからおまえを鍛えてる!なんだ今のトラップはそんなんじゃ試合でいい思い出来ないぞ!!!!』と言いながら

こんなことが良いのか悪いのかわかりませんが悪いと言われても絶対に自分では辞めないでしょうしむしろもっと厳しくと考えてるくらいなので・・・でも節度は持ちたいと思っています。

スペインお気をつけて!
Posted by ツカ at 2017年02月17日 12:35
ツカ様

ご返信遅くなって申し訳ございません。
コメントありがとうございました!
参考にさせて頂きます!
今後もよろしくお願いします。

勝山
Posted by ノザワナFCノザワナFC at 2017年04月12日 12:56
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